明け方に
「なんで、この家では喧嘩ばかりなの！」

と叫んで、ハッと目が覚めた私。

ぼんやり記憶にある夢の一部。

小さい頃住んでいたあの家の中。
友だちといて、その友だちの親が行方不明になってるとか話していた途中で

友だちの親が現れる。
そこで、友だちとその親が言い争いを始めるんだ。

だから、私は思わず叫んだ。

「なんで！この家では喧嘩ばかりなの！」

目が覚めた時
夢だったという事と、寝ながら声を出していた事に驚いた。

眠りの中、夢で起きている事があたかも本当に目の前で起きているかの様に、リアルで恐かった。




そして、小さい頃住んでいたあの家。

ゾッとした。
私の中で幼少から育っていたあの家のイメージは「喧嘩ばかり起きていた場所」だという事に…。

確かにあの家に住んでいた頃。
両親は喧嘩ばかりしていた。

1度、まだ小学生の頃だったか。
昼寝をしている時に口喧嘩の声が聞こえて
「やめてよ」と寝ぼけ眼で言ったら
「うるさい」と突っぱねられたのも、覚えている。


だからこそ、友だちと遊んだ時には門限ギリギリまで外にいたものだ。

友だちといる時が一番楽しくて
他愛のない話や、好きな人の話ばっかりしてた。
家にいる時は、絵を描いたり、ゲームをしてれば嫌な事を聞かなくて済んでた。


私は、小さい頃に言いたかっただろう事を

明け方叫んだ。

なんで、喧嘩ばかりなの！